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⑪『鉛の夜 世界の樹』

2011年12月2日(金)-4日(日)
アトリエ劇研(アトリエ劇研提携公演/京都芸術センター制作支援事業)
原作/ハンス・ヘニー・ヤーン「鉛の夜」
脚本・演出/北島 淳
がらんどうの町にはただ一つしか灯りがなく、それも一所には留まらない。
灯りを求めて開かれる酒場にはなにもない。(ただし、コップはある)

女主人と常連の女/世界樹の葉をどうにか手に入れてやろうと算段をする男。

若者が酒場を訪れるところから、話は始まらない。

何しろ酒場の棚には、若者がかつて歩いてきた漆黒と同じだけの絶望しか用意されていないからだ。

男が若者に告白する。

「君は、10年前の僕だ。」
迫り来る鉛のような闇の中で若者が行う否定に、おおよそ期待どおりの価値しかないことはみんな分かっている。

やがて灯りは消えて、移ろう。

町は、もう、その輪郭すらおぼつかない。
残されるのは、がらんどうの若者とがらんどうの劇場だけだ。

ナントカ世代⑪の原作は、二十世紀で最も重要な、知られざる作家、ハンス・ヘニー・ヤーン。

出演

浦島 史生(柳川)
延命 聡子
首藤 慎二(劇団衛星/ベビー・ピー)
真野 絵里(中野劇団)

スタッフ

音響:北島 淳
舞台監督:釈迦谷 智
美術:丸山 ともき
照明:真田 貴吉
メイク:たかつかな(何色何番)
制作:作田 京子
製作:蚤の市

 
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